初冬のぶどう「紫苑」

秋も深まり朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。

一年の作業で隠れていた疲労箇所は、寒さに当てられると、その存在をあらわにします。
身体のケアも、課題と対策が大事ですね。

農作業はアスリート並みに意識を保つ事で、パフォーマンスが変わります。大型機械家では真似できない、繊細なハサミ使いで房作りをするからです。
食べ物を通じて命のつながりを持てる。幸せな仕事を持続させるための絶対的努力は必要ですね(^^)

さて、この時期の葡萄がやってきました。
初冬のぶどう「紫苑(しえん)」です。
大粒でジューシー。糖度はシャインマスカットと同等かそれ以上も。
果皮は厚めなので皮を剥いて食します。

「え、皮は食べれないの?」
よく聞かれます。近年の新品種は皮ごと種無しが主流になってきています。
ですからそう言われるのも無理はありませんね。

しかし、こちらは初冬のぶどう。そうです冬の寒さが訪れてから美味しくなっているのです。
ぶどうはその身を守るため、皮を厚くします。そして冬の寒さに凍らぬ様、身はジューシーに糖度を上昇させます。
海の水が凍らないのと同じ原理ですね。
(水何かが入っていると、何も入っていない水に比べて凍る温度(氷になる温度)が低くなります。 つまり、何も入っていない水はで凍りますが、塩水や砂糖水のように何かが入っている水はより低い温度にならないと凍らなくなります。

少しだけコロナによる行動制限が緩まり、友人や家族、大切な人と過ごす時間も少し増えたのではないでしょうか?
ゆっくりと語らうそのひととき。
皮をむきながら食べるからこそ、ゆるりとした時間に彩りを添えてくれます。

「紫苑(しえん)」旬を迎えております。
この機会に、ぜひ一度味わってみて下さい(^^)

長々となりましたが、ここまで御拝読ありがとうございました。